基礎編 5:日本茶をどう販売したらうまく行きますか?
by 黒田九兵衛日本茶の販売を成功させる秘訣はいろいろありますが、誰もがすぐ真似できるほど簡単ではありません。
消費者側の立場にとって考えてみましょう。日本人にとって日本茶は当たり前すぎる飲み物で新規性はありません。実際には間違った飲み方をしている場合が多くあるのですが、改めて日本茶を学ぶというモチベーションがあまり湧きません。一方で、外国の人々にとっては中国緑茶が日本茶という間違ったイメージを持っている場合が多く、または全く知識を持っていないかのどちらかです。
従って、日本茶を楽しむ道に歩み出すファーストステップがとても大変です。誰もが未知のものを始めることには躊躇するからです。既存の常識を壊すことにも抵抗があるからです。
しかし、一旦日本茶を楽しみ始めるとハマっていきます。そして日本茶についてもっと詳しく知りたいと思うようになります。きっかけはどんな日本茶でも良いでしょう。外国で急速に普及した抹茶が良い例です。最初はファッションモデルやハリウッド女優がかっこよく飲んで普及しました。
ここで大事なのは可能であれば、試飲することです。ストレートティーでも良いですし、とっつきやすくアレンジしたものでも構いません。カフェやレストランまたは美容サロンやヨガスタジオなど実店舗でお客様と接する機会がある場合はとても有利です。ECサイトで販売するだけで実店舗を持たない経営者は、そのような店を販路として持つか、サンプル提供を考えるか、イベントをするかなどのリアルな接点を心がけた方が上手くいきます。
ひとつの例ですが、これは私がフランスの食品展示会で行った方法です。
煎茶をフライパンで乾煎りしてほうじ茶を作ったのです。モクモクと煙が立ち込めるので運営者がいつ止めにくるかは分かりませんでした。しかし、焙煎したほうじ茶の良い香りが立ち込めます。あっという間に黒山の人だかり。みな何が始まったのかという顔をしてみています。そこに牛乳とコンデンスミルクを注いでほうじ茶ラテを作りました。本当は自分たちが飲みたかったので始めたのですが。試飲カップに分けて観客に提供すると、みな賞賛してくれました。その中には有名なブロガーもいました。日本茶の違いを説明すると誰もその場を離れず最後まで熱心に聞いていました。
まとめですが、試飲が最強のプロモーションです。そして正しい情報の提供です。
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このコーナーでも随時情報を提供してまいります。