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note ブログ vol.16: キッチンカーで考えていること (2)
by 黒田九兵衛
2020/11/07 16:05
今回はウチのキッチンカーの装備についてご紹介します。
1974年型のフォルクスワーゲンバスの改造車で中古で取得し、手直ししました。前オーナーは長野県のクレープ屋さんでしたので、あまり手を入れるところは少なく細々とした対応です。VWは46年経った今も部品がすべて手に入ります。電子部品などないアナログ自動車なので、逆に修理すれば直ってしまうという代物です。左ハンドルのマニュアル車でパワステなしなので車庫入れには力が要ります。屋根は増設しているので、身長180cm位までの大人が二人立って作業できます。
多分一般的なキッチンカーは、揚げ物用のフライヤーを用意したり、小型のコールドテーブル(冷凍冷蔵庫の上が調理台になっている)を据え付けたりしているのでしょうね。コンロも2−3口のLPガスが普通だと思います。電源はガソリンの発電機が一般的です。屋外コンセントを使える場合は1500Wの電力を使えます。ただし、瞬間的に熱を使う湯沸かし器や電子レンジなどを使うとすぐに1500Wを超えてしまいます。これら設備の設計は、営業品目として何をやるかによって異なります。そして、どの地域での出店を考えているかによっても違います。
私のキッチンカーは、特別な設備は何もありません。CB(カセットボンベ)のガスコンロが1台、魔法瓶が3つ、琺瑯製ケトル、深めの鍋、ミルクパン、ミルクフォーマーくらいです。予備に、収納箱にガスコンロ1台、フライパンがあるくらいです。その他には製品として販売している茶葉各種、ドリンクメニューに使うキャラメルソースやシロップなど。CBガスはコンビニでもどこでも入手でき、使用済みは普通ゴミなどで捨てることができます。電気が不可欠なのは冷凍冷蔵庫と給水ポンプくらいです。冷凍冷蔵庫は18Lの小さいものですが、牛乳を冷やしたり、冷茶にしたりというくらいなので現在はそれで間に合っています。食材が増えてきたら、決して高くなくスペースも問題ないのでもう1台買えば良いと考えています。電源はガソリン発電機は騒音になり、排ガスも車内に排出したくない、発電機を外に下ろすと毎回40kg近い本体を上げ下げしないといけない、ガソリンの携行缶への給油規制が強化され給油できる場所が少ないなどが嫌でした。そのため、リチウム充電器を使っています。屋外コンセントにつないで2時間でフル充電でき、3000Wの高出力、1500Wで使っても2時間使えます。ランチタイム営業でフルに使っても、他の火力と併用すれば大丈夫と言う計算です。
これは、当社の茶葉製品の良さを海外偏重だったのを国内で少しでもお客様と接点をつくって知ってもらいたい。茶葉の応用としていろいろな楽しみ方があるというドリンクメニューを前提としているからです。例えば、都内のオフィス街に出店してランチの単品メニューで1日200食を目標にするというような目的とは、全く異なるからです。ランチ単品であれば高回転率と短い提供時間が勝負なので、秒単位で提供できることに最適な設備と動線になるでしょうね。
このような考えで、設備を考えていくと、ウチのキッチンカーはキャンピングカーの装備ととてもよく似てきます。何にでも対応できるけど、提供スピードはそれほど早くない。それでも3分以内くらいで提供できるように細かい工夫を重ねています。ただ、サンドイッチメニューを追加した段階では、その時間帯だけでもドリンクの品目は絞らざるを得ないと思います。結局、限られた空間とリソースなので何かを追加したら何かを捨てなければなりません。キャンプブームの昨今、キャンプで荷物を少なくしつつパフォーマンスを最大化する便利グッズも多く、いろいろと参考にしています。
(続く)
今回はウチのキッチンカーの装備についてご紹介します。
1974年型のフォルクスワーゲンバスの改造車で中古で取得し、手直ししました。前オーナーは長野県のクレープ屋さんでしたので、あまり手を入れるところは少なく細々とした対応です。VWは46年経った今も部品がすべて手に入ります。電子部品などないアナログ自動車なので、逆に修理すれば直ってしまうという代物です。左ハンドルのマニュアル車でパワステなしなので車庫入れには力が要ります。屋根は増設しているので、身長180cm位までの大人が二人立って作業できます。
多分一般的なキッチンカーは、揚げ物用のフライヤーを用意したり、小型のコールドテーブル(冷凍冷蔵庫の上が調理台になっている)を据え付けたりしているのでしょうね。コンロも2−3口のLPガスが普通だと思います。電源はガソリンの発電機が一般的です。屋外コンセントを使える場合は1500Wの電力を使えます。ただし、瞬間的に熱を使う湯沸かし器や電子レンジなどを使うとすぐに1500Wを超えてしまいます。これら設備の設計は、営業品目として何をやるかによって異なります。そして、どの地域での出店を考えているかによっても違います。
私のキッチンカーは、特別な設備は何もありません。CB(カセットボンベ)のガスコンロが1台、魔法瓶が3つ、琺瑯製ケトル、深めの鍋、ミルクパン、ミルクフォーマーくらいです。予備に、収納箱にガスコンロ1台、フライパンがあるくらいです。その他には製品として販売している茶葉各種、ドリンクメニューに使うキャラメルソースやシロップなど。CBガスはコンビニでもどこでも入手でき、使用済みは普通ゴミなどで捨てることができます。電気が不可欠なのは冷凍冷蔵庫と給水ポンプくらいです。冷凍冷蔵庫は18Lの小さいものですが、牛乳を冷やしたり、冷茶にしたりというくらいなので現在はそれで間に合っています。食材が増えてきたら、決して高くなくスペースも問題ないのでもう1台買えば良いと考えています。電源はガソリン発電機は騒音になり、排ガスも車内に排出したくない、発電機を外に下ろすと毎回40kg近い本体を上げ下げしないといけない、ガソリンの携行缶への給油規制が強化され給油できる場所が少ないなどが嫌でした。そのため、リチウム充電器を使っています。屋外コンセントにつないで2時間でフル充電でき、3000Wの高出力、1500Wで使っても2時間使えます。ランチタイム営業でフルに使っても、他の火力と併用すれば大丈夫と言う計算です。
これは、当社の茶葉製品の良さを海外偏重だったのを国内で少しでもお客様と接点をつくって知ってもらいたい。茶葉の応用としていろいろな楽しみ方があるというドリンクメニューを前提としているからです。例えば、都内のオフィス街に出店してランチの単品メニューで1日200食を目標にするというような目的とは、全く異なるからです。ランチ単品であれば高回転率と短い提供時間が勝負なので、秒単位で提供できることに最適な設備と動線になるでしょうね。
このような考えで、設備を考えていくと、ウチのキッチンカーはキャンピングカーの装備ととてもよく似てきます。何にでも対応できるけど、提供スピードはそれほど早くない。それでも3分以内くらいで提供できるように細かい工夫を重ねています。ただ、サンドイッチメニューを追加した段階では、その時間帯だけでもドリンクの品目は絞らざるを得ないと思います。結局、限られた空間とリソースなので何かを追加したら何かを捨てなければなりません。キャンプブームの昨今、キャンプで荷物を少なくしつつパフォーマンスを最大化する便利グッズも多く、いろいろと参考にしています。
(続く)
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