豆知識:免疫を強化する日本茶の驚きの秘密
by 黒田九兵衛今回は日本茶と免疫の関係についてお話しします。
免疫に関係するのは煎茶と抹茶です。その成分はテアニンです。
テアニンはタンパク質の一種で、根から窒素分を吸収して生成され茶の木の成長を促します。テアニンは根から茎を通って茶葉に到達します。テアニンの多いお茶の秘密のお話しは別の機会に譲って、今回は免疫との関係だけをお話しします。
煎茶や抹茶によりテアニンを摂取すると免疫細胞でグルタチオンを生成します。ブロッコリーやアスパラガスなどグルタチオンを含む野菜もありますが、そのまま食べたり、サプリとして飲んでもグルタチオンは吸収されません。テアニンがグルタチオンの生成を大幅に上昇させます。
グルタチオンが生成されて良いことの1番目は何といってもリンパ球を増やし免疫細胞を守り活性化することです。
免疫細胞で代表的なものにウイルスをピンポイントで攻撃するミサイルのようなB細胞、ウイルスに感染した細胞群の増殖を面で抑制する地上戦のT細胞のように非常事態に活躍する軍隊のような免疫細胞と、平時に日常的に24時間働いてがん細胞を壊したり、細菌やウイルスのような外敵に立ち向かう警察のようなNK細胞があります。
健康な人間は1日に1兆個の新しい細胞を誕生させますが、どうしても不良品としてのがん細胞が5000個くらいできてしまいます。1日だけでは何の影響もない微々たる数ですが、それを放置すると倍々ゲームで増えてしまいます。このがん細胞を壊すのがNK細胞です。また、あまり大敵ではないウイルスなどの外からの攻撃にもNK細胞が対処します。
このNK細胞は日常生活で非常に大切ですが、この量は多くなったり少なくなったり変動します。
少なくなると、風邪を引きやすくなったり、抵抗力が落ちて場合によっては死の原因になることもあります。若い方は多く、加齢で減少してきます。しかし、若い人でも、逃げようがない緊張やストレス(例えば試験など)ですぐに減少してしまいます。グルタチオンはこのNK細胞を活性化して回復させる効果があり、それだけではウイルスの外敵に対抗する軍隊のキラーT細胞も活性化します。
グルタチオンの生成のメリットのもうひとつは、抗酸化物質であるため活性酸素による細胞のダメージを修復してくれることです。
それは美白としての効果だったり、アルツハイマー型認知症の原因となる活性酸素のゴミを除去することにもつながると考えられています。
テアニンを多く含むお茶は一番茶などの高級煎茶や高級抹茶で、決して安いお茶ではありません。テアニンはタンパク質で旨味の物質なので、昔から旨味の強いお茶は高級品とされてきました。しかし、近年の科学的研究によって、テアニンは旨味だけではなく、グルタチオンを大量に生成し免疫力を高め、活性酸素を除去するスーパーフードであることが分かってきました。
ZENJIROがおススメするデザートをひとつご紹介します。
「ヨーグルトの抹茶添え」です。
発酵食品は腸管免疫、つまり有用菌を増やして腸内環境を整え、免疫細胞を活性化します。プレーンなヨーグルトに抹茶をトッピングして召し上がってください。
抹茶の微かなビター感がヨーグルトと相性が良いだけではなく、両方とも免疫力を高める最高の組み合わせです。
おススメの抹茶はこれ
「ZENJIRO 抹茶 静岡 50g」。静岡産のオーガニック抹茶の中でも最高ランクの商品で、鮮やかな緑が美しい抹茶です。細かいセレモニアルグレードの粒子なので、茶道の練習・ラテなどのドリンク・ケーキ・スイーツ・アイスクリームなど、何にでも使うことができます。