抹茶市場の予測 2022年

抹茶市場は新たなステージへ

• 消費者の変化：インスタ映えから健康とウェルネス重視へ
• 購買層の変化：年齢層の広がりと女性消費者の増加。ECサイト以外の接点の増加。

当社の予測

• 2030年までに2倍の60億ドル市場へ：市場調査機関の予測は3年前から上方修正。当社は中間値よりもやや強気のスタンス。
• 年平均成長率は8-10%：10%も十分にあり得る。

日本特有の蒸し製法抹茶の成長が加速

• 鉄釜で炒る製法ではL-テアニンは消滅してしまう：中国などで使用される鉄釜ではテアニンなどのタンパク質が消滅することに気づく消費者が増加。
• カテキンだけを求めるならば、ほうじ茶パウダーの方が応用が効く：ほうじ茶パウダーへの関心も増加。

国際輸送費の高騰の影響

• インパクトの大きい低価格品を避ける動き：低価格抹茶は苦く糖分を入れることを嫌う消費者の動向に加えて、輸送費の高騰は低価格抹茶に逆風。

用途の多様化と付加価値化

• 抹茶化粧品：抗酸化作用によるエイジングケア効果を目的としたスキンケア商品が増加。
• 抹茶リキュール：金賞を受賞したTia Maria Matchaなどのリキュールや抹茶カクテルが登場。レストランでもオペレーションが簡単で単価アップを図れることから抹茶による付加価値化が増加。

業種別推奨戦略

• 小売店および卸売業者：低価格品から中級品や上級品へのシフト。そのためには、産地や特徴などの詳しい商品知識を提供することが不可欠に。実店舗では試飲イベントも好評。
• ウェルネス・ストア、美容サロン：ウェルカム・ドリンクとして高テアニン抹茶ドリンクを提供しつつ、小売も行う。
• レストラン・カフェ・バー：抹茶アレンジメニューを加えることが必須に。
• ホテル、ホスピタリティ：セレモニアルグレードのドリンクで特別感を演出できる。

以上は、当社が各国バイヤーや一部消費者の声を直接集め、また市場調査機関の分析などを併せて構築した2022年以降の抹茶市場の予測です。