値上げラッシュに対抗する手段とMOQ設定について
by 黒田九兵衛原油価格が2020年5月から5倍に上昇した影響で、世界の原材料の生産コストや輸送コストが上昇して値上げラッシュになっています。日本でも小麦の値上げがパンの価格に影響したり、麺類の価格に影響しています。
この物価上昇は次の3つが原因です。まずコロナ禍で生産現場や港湾などの労働者が少なく人手不足になったこと。二つ目はECサイトでの購買などで物流が逼迫していること。最後にウクライナ情勢などによって原油価格そのものが変動したことです。コロナ禍が終息すれば供給不足による物価上昇原因は消えます。しかし、当面は物価は上昇し続けるでしょう。
これらのコスト増加の嵐は、まず低価格品を直撃します。例えば、抹茶においても中国産の抹茶は直撃を受けるでしょう。品質の良い日本産の抹茶は中国産抹茶の4-5倍の価格ですが、重量や容積は変わらないので中国産抹茶は日本と比べて4-5倍のコスト上昇インパクトを受けることになります。
当社では、例えば低価格品もありますが、高級品までの品揃えをしており輸送費の上昇の影響は今のところ限定的です。
当社はMOQを10kgと設定しています。例えば一袋当たり100gであれば100個で、50g袋であれば200個ということになります。この理由は2つあります。
ひとつはカスタムデザインにする場合、ステッカーの印刷単価がMOWを小さく設定するととても割高になってしまうということです。経済的なオリジナルステッカーは300個以上です。
もうひとつは、海外に輸送する場合に、クーリエの経済的な重量レンジが10kg - 30kgだということです。
MOQを下げると、製品よりもステッカーのような副資材が相当割高になり、国際輸送費もとても不経済になります。
カスタムデザインをする場合も、海外から注文する場合も経済的なコスト範囲のゾーンで何をすべきかを考えることが現実的と言えます。