この地には「東の高野山」と呼ばれた757年に創建された王禅寺という古刹があり、その名に因んで禅地朗ZENJIROと名付けました。もともとは天皇の勅命で普及した真言宗の寺ですが、戦国時代には北条氏直からも保護され、江戸時代も代々の将軍家から保護されて浄土宗である芝増上寺によって庇護されました。そのため、寺紋は徳川家の三つ葉葵が使用されています。
王禅寺の住宅街に象徴される麻生区一帯はゆるやかな丘陵地帯で、坂が多い街ですが急坂はありません。1974年に新百合ヶ丘駅ができて開発された一戸建てが多い住宅街ですが、近年では駅北側にも大規模マンション群ができています。麻生区の人口は約18万人。川崎市の人口は154万人で横浜市に次いで神奈川県2位です。川崎市に住んでいる外国人は47,800人ほどで、麻生区は他の区にくらべて最も少なく3,280人の外国人が暮らしています。
川崎市というと東京都と距離的に最も近く、ほとんど東京ですが、工業地帯というイメージを持っている人も多いと思います。しかし、南北に長く、工業地帯と市庁舎がある南部と都会と田舎が共生するような住宅地が広がる北部とでは全く環境が異なります。
新百合ヶ丘駅から川崎駅に行くよりも、都内に行く方がはるかに簡単で早いので、住民意識も川崎駅の方面を意識することは少ないと言えます。新宿へは電車で20分、東の東京駅や大手町へも40分ほどでアクセスできるのに対して、川崎駅に行くには1時間を超えます。当社の横浜オフィスはさらに遠く電車で1時間20分、クルマで40分弱かかります。米国のNYマンハッタンを東京になぞらえると、川崎市麻生区はコネチカット州かニュージャージー州のようなイメージに近い感じです。
そんな川崎市麻生区が日本一になりました。厚労省が行う5年に1度の全国1887市区町村の平均寿命調査2020年版で、麻生区が男性84.0歳、女性89.2歳でともに長寿1位となったのです。ちなみに、2位は男女共にお隣の横浜市青葉区でした。
国別に長寿を比較すると、WHOの2022年発表の平均寿命ランキングでは1位が日本で84.3歳だったので、「長寿1位の日本の中の長寿1位の街」ということが言えると思います。
ちなみに、他の国の2位〜5位は、スイス、韓国、シンガポール、スペインとなります。
川崎市麻生区が長寿であることの理由が「自然豊かな丘陵地帯の坂道」と「安全な住環境」にあると思います。
筆者は毎朝日の出前の暗いうちに1時間ほどのウォーキングと途中の公園で柔軟体操を行います。そんな時間でも、同様にウォーキングやジョッギングをしている老人や犬を散歩に連れている女性を多く見かけます。朝の清廉な空気を吸って、街路樹の色の変化を楽しみながら歩いても、前半は軽い下り坂、後半は上り坂で汗ばむほどの運動になります。また、駅までのバス路線が発達しているので通勤に向かう乗客も多いですが、駅まで15分程度の時間をかけて歩く人も多くいます。これらの環境が足腰を自然と鍛えて未病の状態をつくり、長寿に貢献しているのだと思えるのです。
麻生区は治安が良いことでも有名です。民間の不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」の「治安がいい街」ランキング2023年首都圏版では、麻生区が1位となりました。これは警視庁と神奈川・千葉・埼玉の県警の刑法犯認知件数を人口で割った犯罪発生率をベースに算出しています。夜明け前から軽装でウォーキングを楽しめるのも治安が良いからこそです。
麻生区の住人は、大手企業や官庁に勤務する人たちやOB、そしてスポーツ選手や著名人も多く、情報リテラシーも高いのが特徴です。特殊詐欺グループなどの下見にも、賢く反応して対処する人たちが多く、すぐに警察へ通報したり、またコミュニティで情報が共有されます。
この住環境とそれを支える治安の良さが、健康的な生活を促して未病の状態を維持していると言えます。また仮に病気になったとしても近隣に大規模な基幹となる総合病院が2つあります。それが長寿日本一を支えている大きな要因であると考えられます。
神奈川県は未病を「ME-BYO」とネーミングし、それに関連する施策と産業を奨励しています。
ZENJIROは高品質な日本茶が、人々の健康の維持に貢献することに対して正面から取り組むポリシーを貫いており、健康的な効果に乏しい低級茶は取り扱っていません。筆者も朝起きた直後と早朝ウォーキングの後には、必ず冷煎茶で喉を潤しながら、心と身体のバランスの維持を心がけています。
]]>そんな時に特におススメなのが、冷煎茶で水分補給をすることです。私(九兵衛)が行っている習慣をご紹介します。不織布の使い捨てお茶パックに7割くらいの茶葉を入れます、これで大体10gです。これを2パック冷水ピッチャーに入れて浄水器を通した水道水を約1リットル注ぎます。あとは冷蔵庫に入れてタイマーをかけて40分程度待ちます。茶葉の産地のよっても時間を変えています。美濃白川や掛川の煎茶の場合は30分、宇治や朝宮の煎茶の場合は40分にしています。時間が来たら、お茶パックを上げて軽く絞ってから取り出します。この冷煎茶を毎朝一杯と昼と夜に一杯ずつ飲んでいます。1回作り置きして2日でピッチャー分を飲み切っています。
夏バテと熱中症は密接に関係しています。熱が体の中にこもってしまううつ熱による体温上昇は熱射病です。この場合は、頚部の両側や腋の下、足の付け根の前面などの太い静脈を冷やします。また、軽いものであれば手のひらを水中につけておくのも放熱に効果的です。
熱中症は脱水にともなう症状で、めまいや頭痛や熱失神、筋けいれん、食欲低下や熱疲労による全身の倦怠感が症状です。もちろん、高温多湿などの天候が原因ですが、かかりやすい人とかかりにくい人に差があります。熱中症にかかりやすい方というのは自律神経の症状がある方や、慢性的にだるい、朝がつらい、頭がぼーっとする方が多いです。
言い方を変えれば、自律神経失調症の傾向のある人が体温上昇を自律神経でコントロールできなくなるので熱中症にかかると言えます。自律神経の調整機能が弱ってくる老人が熱中症にかかりやすいのもこのような理由です。また、肥満の方の約7割の方も自律神経の調節機能が低下しており、これはモナリザ症候群と呼ばれています。これらの自律神経調節機能の低下は加齢だけではなく、ストレスや不規則な生活や不健康な食生活によっても引き起こされます。ジャンクフードを食べ、ジュース類を飲み、夜ふかしてゲームをしているような生活は自律神経を狂わせます。
熱中症対策としては、水分補給と自律神経対策の両方がベストです。水分だけを補給すると塩分が不足するとかスポーツドリンクを飲みすぎて糖分の過剰摂取の問題を引き起こすなどが指摘されています。水出しの冷煎茶は低温で抽出することで自律神経調整機能と免疫機能を高め、リラックス効果があるテアニンを最大限引き出すことができます。なによりも旨味成分なので、冷煎茶は砂糖なしでも十分に美味しいです。水分補給と自律神経対策の両方にうってつけな最高の対策なのです。
余談ですが、冷煎茶を作って引き上げたお茶パックの茶葉ですが、次に私はそれを鍋に入れて水を足して火にかけます。沸騰直前に火を止めて、夏場は冷水のボウルで冷やして粗熱を取り、また別のピッチャーにうつして冷蔵庫で冷やします。
水出しでの冷煎茶を作ったあとの茶葉は旨味のテアニンはすっかり抽出されて殆ど残っていませんが、カテキンはたっぷり残っています。このカテキンだけの冷茶はペットボトル緑茶とほぼ同じ成分構成です。これも約1リットル作ります。このカテキン冷茶は甘い食事や脂っぽい食事の際のドリンクとして飲んだりしています。コロナ禍の最初の時期に殺菌剤が不足していた時期は、これでドアノブやスマホやキーボードなどにスプレーして殺菌していました。スパイク型のウイルスに対しては殺菌効果があるからです。カテキン緑茶は酸化しやすいので、気になる方はラップをかければ大丈夫です。またはレモン汁を数滴垂らすのも方法です。ビタミンCはカテキンの酸化を防ぎます。PETボトルのように発がん性のある合成ビタミンCではないので安全です。
お茶パック2袋分の20gで美味しい冷煎茶1リットルとペットボトル緑茶と同等のカテキン緑茶を1リットルつくる訳です。テアニンが豊富な高級煎茶じゃないとこの方法は機能しませんが、美味しい冷煎茶を楽しみながら、熱中症対策にもなって1杯200mlあたりのコストが 75円前後なので、とても賢いライフスタイルの方法だと思います。
]]>PETボトル緑茶をスーパーで箱買いする人をたまに見かえることがありますが、私にはお金の無駄遣いに思えてしまいます。煎茶の茶葉を容器に入れてお湯か水を注ぐだけなのに、それも難しいほど忙しい人なのでしょうか? 私はPETボトル緑茶は買いません。理由は2つ、茶葉の質と合成ビタミンCのアスコルビン酸。ビタミンCは酸化防止剤としてPETボトル緑茶に必ず使われますが、合成ビタミンCなのでがん細胞をつくる活性酸素を大量発生させます。合成ビタミンCであってもビタミンCと表記すれば良いという日本の食品ラベル表示も問題です。急なドライブで、どうしても喉が乾いて、緑茶以外のドリンクを飲みたくない時にだけ買います。また、飲食店や寿司店で提供される無料の不味いお茶も飲みません。
「香り立つ旨味」とか「淹れたてのような緑、味、香り」とか「引き出された茶葉の甘み、香り」などのキャッチフレーズが並びますが、「本当の日本茶の美味しさを知っている人がどれだけいるか」と、 コロナ禍前の4年ほど前に、当社が無作為抽出した100人以上にアンケートを取ったことがありました。質問は2つ。1つは「好きなPETボトル緑茶を大手4社から1つ選ぶ投票」もうひとつの質問は「100g 1500円以上の煎茶を買ったことがあるか?」という質問でした。最初の質問では京都のイメージで旨味をアピールしてTV宣伝をしているメーカーの製品が1位になりました。次の質問では、なんと「全員が買ったことがない」という回答でした。これにはびっくりしました。旨味を感じ始めることができる中級クラス以上の煎茶の茶葉を買ったことがないのに、どうしてPETボトル緑茶の旨味を判断できるのでしょうか? 昔の日本人は緑茶のことをよく知っていました。訪問客の格を見て提供するお茶の品質を変えるということも無言のメッセージとして行っていました。どの企業でも、歓迎しない訪問客には渋い安いお茶を提供したのです。
煎茶の美味しさの決め手は旨味成分のテアニンと渋み成分のカテキンのバランスです。一般的な一番茶の茶葉の場合、テアニンが2.1%、カテキンが4種類合計で16.1%含まれています。当社ではテアニンに対するカテキンの割合を倍数にしてカテキン倍率と独自に呼んでいます。この倍率が高いほど不味いお茶で、低いほど美味しいお茶ということになります。一般的な一番茶では7.7倍という数値になります。これが二番茶となると、テアニンは一番茶の1/4以下となり、逆にカテキンは2割強増えます。カテキン倍率は39.2倍となり、一番茶よりも5倍も不味いお茶となってしまいます。一番茶の価格と二番茶やそれ以下のグレードの茶葉の価格が大きく違うのは、このように合理的な理由があるからです。
PETボトル緑茶では二番茶以下の品質の茶葉を使います。一杯あたりのコストが50セントと当社の高級煎茶と同じなのは、PETボトル加工や包装ラベルの印刷費、輸送費、TV宣伝コストが高いからです。コロナ禍以降は原油価格上昇や茶葉以外の材料費、輸送費が高騰しており、日本では2023年も続いて値上げになります。PETボトル緑茶の一杯あたりコストはさらに高くなります。茶葉以外の費用が原因で割高で、不味い二番茶で、しかも合成ビタミンCとなると、どうしても私は購入する気が起きないのです。
茶葉の場合は、淹れる人の腕(というか心遣い)ひとつで、さらに美味しくなります。ある高級料亭の料理長に美味しい煎茶の淹れ方をレクチャーしたことがあります。お茶にあまり心を砕いておらず、折角の美味しい料理が一杯のお茶で台無しになってしまいました。後日、連絡があって淹れ方を教えました。今では、料理もお茶も最高のおもてなしができると評判になっています。淹れ方の目標は一番茶のカテキン倍率の7.7倍を如何に下回ることができるかという方法です。これは、日本の公的な研究機関の研究データからも証明することができるのですが、古来より日本の知識人はそれを実践していました。豊臣秀吉の目に留まり、家臣に引き立てられるきっかけとなった石田三成の「三献の茶」のようにです。石田三成も、徳川将軍家の茶の指南役の小堀遠州も、黒田九兵衛と同じ近江長浜の出身でした。
甘い旨味の強い煎茶を好む場合、渋い熱いお茶で目を覚ましたい場合。同じ人でも気分が違う場合もあります。また、家族で好みが違う場合もあります。一杯50セントの煎茶は、そんないろいろな場面でも最高の体験をしかも安全に提供してくれます。あなたも50セントの贅沢を楽しみませんか?
茶師 16代目黒田九兵衛
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高級な日本茶ほど多く含まれる日本茶だけの栄養成分L-テアニン。アミノ酸の一種であるテアニンの効能で知られているのはストレス軽減作用や自己免疫力を高める作用です。テアニンはグルタミン酸誘導体なので、過剰な緊張の脳に対する保護作用や短期ストレス時の軽減効果があります。
さらに最近の研究ではそれだけではなく幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンとも関係があることが分かってきました。セロトニンは必須アミノ酸トリプトファンとビタミンB6から生合成される脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン(喜びや快楽)やノルアドレナリン(恐怖や驚き)を制御し精神を安定させる働きをします。セロトニンが低下するとコントロールが不安定になり、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害などの精神症状を引き起こしたり、更年期障害とも関係があるといわれています。
また、日本人などのアジア人は嫉妬深く他人の成功を称賛したがらないと言われることがあります。これはセロトニン・トランスポーターS型が遺伝的に多いためと言われています。この型は放出されたセロトニンがリサイクルされず体外に排出され慢性的にセロトニン不足に陥ります。日本人の気質はこの遺伝子が影響しています。
セロトニンの原料となるトリプトファンはバナナ、赤身魚、赤身肉、レバー、鶏肉、卵、ナッツ類、乳製品、アボカド、トマト、大豆製品、そばに多く含まれています。しかし、腸内で作られたセロトニンは身体のバランスには良いものの狭い脳内関門を通過できないので脳には作用できません。一方でテアニンは小さなアミノ酸なので脳内関門を容易に通過してセロトニンを生成するので、高級な美味しい日本茶を飲むとリラックスできて幸せを感じるのです。
テアニンはノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンの動態に作用すること、覚醒系の最終神経伝達物質であるグルタミンを受容体部分で競合的に調節する作用のあることが報告されており、睡眠をも安定化してくれます。
サムライの時代から良質な日本茶を珍重してきたのも、セロトニン不足を補うという無意識の行動だったのかもしれませんね。
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ここでは私九兵衛が時々使っている方法をご紹介します。今回はカレーライスです。カレーライスは我が家では私が担当です。
夏は具材が腐りやすいのでトッピング方式にしています。ジャガイモ、にんじん、たまねぎなどの野菜やお肉は炒めてしまって粗熱をとったら冷蔵庫に入れてしまいます。カレーのルウはスパイスが主なので腐りません。ただし、ソースやブイヨンなどを足しているので猛暑の際には気を使っています。いずれにしても、カレーのルウと具材を分けて保管して、食べるときに合わせます。こうしておくと、ルウで遊んでも全部を台無しにすることはありません。
私はこのルウにたまに抹茶を足します。見た目はタイのグリーンカレーのようになります。グリーンカレーの緑色は青唐辛子で、ピリッとした辛さです。これにココナツミルクを足すことでマイルドな味になります。抹茶カレーの場合は抹茶自体が辛味はないのでルウに足すだけです。そのためココナツミルクは加えないので、緑色が深くなります。
抹茶は緑茶の茶葉の成分をすべて含んで粉末化されているので、抗酸化作用と脂肪分解作用のあるカテキンも、自己免疫力を高めるテアニンも丸ごと摂取できます。カレーと抹茶の味も相性は意外と良いのです。スパイスと合わせてヘルシーで夏の疲れが溜まって、抵抗力も落ちている晩夏にはピッタリのメニューです。
ぜひ、お試しください。
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ファッションモデルやハリウッド女優たちが火付け役となって、インスタグラムなどのSNSで拡散された「おしゃれなドリンク」というトレンドは抹茶から一時はダルゴナコーヒーなどが台頭する時期もありました。しかし、2020年以降に世界的な健康志向や心身のウェルネスを志向する消費者が急増。健康に配慮しながらおしゃれに楽しめる抹茶の消費が加速しています。
当社では一般消費者の皆様にZENJIRO抹茶シリーズとして厳選した美濃白川産と静岡産の高級抹茶製品2種類のみをご提供しています。しかし、卸部門では岐阜県・静岡県・京都府・鹿児島県・愛知県などの産地の各種抹茶を26種類扱っています。それぞれが仕様や用途が異なる製品で、現在21カ国に輸出しています。
海外の市場調査会社は各社とも今後5年から10年の抹茶市場の成長率を5-10%台と見ていますが、毎年上方修正されています。そんな中での特徴としては以下を挙げることができます。
例えば、Tia Maria Matchaです。コーヒーリキュールとして有名なメーカーですが、抹茶を取り入れたこの新タイプのリキュールは昨年サンフランシスコで行われた世界リキュール大会で金賞を獲得し、瞬く間に有目になりました。
パーソナルケアでは、抗酸化作用に着眼し、フェイシャルマスク、化粧水、美容液などのスキンケア製品に使われています。
今後も海外での抹茶市場のエキサイティングな変化に目が離せませんね。
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偏西風の影響で気圧配置がたびたび変わるためです。中国からは高温で乾燥した揚子江気団が偏西風に乗ってやってきます。また、冬に支配的だったシベリア気団の冷たい切れ端が到来します。これらが移動性高気圧です。しかし、これらの高気圧が日本列島をすっぽりと覆わない時は、南からの低気圧が入り込みで雨を降らす前線ができます。
気象庁の東京地域の統計では3月は2月にくらべて2倍近い116ミリの降水量になります。そして4月は平年で134ミリの雨が降ります。
この雨がお茶を美味しくします。
例えば、この時期に旱魃(かんばつ)で雨が降らないと植物は成長しなくなってしまうからです。その成長の仕組みは光合成にあります。
光合成は植物の成長のもととなるタンパク質を作る準備段階として欠かせません。光合成は光のエネルギーでデンプンを作る作業です。デンプンは炭素と酸素と水素でできているので根から吸収する水が不可欠なのです。
葉緑体の中の葉緑素が光子と振動エネルギーの大きい赤色と青紫色の光だけを吸収してデンプン工場にエネルギーを供給します。
さらに地中の窒素分を根から吸収して、このデンプンを材料にしてタンパク質をつくり成長していきます。
一般的に5月は紫外線が強い時期なので日焼けに注意、ということが言われています。 確かに、気象庁の統計でも全天日射量(地面に降り注ぐ日射量)は5月が最高で、2番目が4月になっています。
そのため、この時期に植物がぐんぐんと成長していくわけです。
例えば、中国とくらべても緯度は同じ中緯度地域なので気温や日射量では差がないかもしれません。しかし、土壌環境と降水量は中国と日本では異なります。
中国の茶産地の中には春の旱魃に悩んでいる地域もあり、また天然の有機肥料としての窒素分や強酸性土壌に悩んでいるところもあります。
少なくとも、四方を海に囲まれて、春特有の天候要因で、雨の恵みがある日本は美味しいお茶の条件が揃っています。
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すべての日本人が好きな花と言っても過言ではないですね。
立春(2月4日)から52日目で神奈川は満開になりました。
さて
桜が終わるとハナミズキが街並みを飾ります。
そしてそれが終わる頃、立春から八十八夜で茶摘みが始まります。
今年は5月2日ですね。南の鹿児島は早く、北の関東は少し遅いです。
抹茶用の平地栽培の茶葉には4月の中旬くらいから寒冷紗をかけて8割以上の日光を遮断します。そうすると葉緑素が増えて濃い色の抹茶が出来上がります。
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